@ニュヨークのムービングイメージの美術館のオンラインレトロスペクティブ「ミディ・ジーの6本映画」
監督の中でも有名なホウ・シャオシェンの弟子のミディ・ジーの2019年映画『ニーナ・ウー』を見た後、数日間そのことについて考えている。これはたいてい特別な映画を見たことのサインだと思う。
この映画はデイヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』と類似しているところがたくさんある。どちらも共通のテーマで、同様のテクニックを使うことがあった。それはコピーじゃないけど強い影響力を持っていただろう。今敏の『パーフェクトブルー』も思い出した。
これらの映画すべての主人公には、若くて未熟な女優で、かなりのストレスのため徐々に現実から逃げ出していた。芸能界は彼女らを何度も搾取するから、そのうちに、完全に倒れることになる。そしてこのとき、視聴者も何がリアルかどうか不明になる。
『ニーナ・ウー』は完璧じゃない映画だと思った。ぎこちないところが少しあった。例えば、後期のこのストーリーで、あまりにギミックのことを付け加えられる。吃驚悪人のキャラクターと少し他の筋書きのトリックは映画の中で好きな部分じゃなかった。でも、総合的にそれはミディ・ジーのすごく有望な作品だと思う。次の映画を絶対楽しみにしている。
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Nina Wu 2019
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Red Post on Escher Street 2020
園子温監督の「エッシャー通りの赤いポスト」は良かった。でも、初めは確かじゃなかった。最初の一時間ぐらいはちょっと長てくどくどしていると思った。そのようなリズムに慣れるのにちょっと時間がかかった。
羅生門のように、この映画は同じ出来事を複数の登場人物の視点から描く手法を使った。この場合、映画を作るの全部の過程についてである、キャスティングするところから始まっている。映画を作ることについての映画だね。
結局は登場人物たちの色々な物語を楽しむことになった。 キャストはほとんどのアマチュアの俳優だったが、それが好きだった。園監督のインタビューで、映画のキャストは園監督が教えている俳優演技のクラスの学生から成り立っていると言った。また、それはたった8日間で作られた。びっくりしたね。
映画のエキストラたいてい見逃されるのに、エッシャーはその代わりにエキストラたちに敬意を表する 。実際に、俳優の多くはこの映画に出るまでエキストラしかしたことがなかった。そういうことで、このキャスティングはこの映画にとって適切だと思った。 この コンセプトも本当に優しいと思った。
見ている間に、ジョン・ウォーターズとアンジェイ・ズラウスキーの映画を思い出した。3人の監督はめちゃめちゃドラマチックな映画を作る。また彼らの映画で、キャラクターはみんな常に叫んだり、やばい人のように振る舞ったり、怒りを抑えることができなかったりしている。それは現実的じゃないだけど、リアル感を作成するのが彼らのゴールではないでしょう。
このスタイルの作品で、最も重要なのはいつも一所懸命になっていることだと思う。それの方が普通に振る舞っているより間違いなく大切だね。そして、その方が不思議で非常に感情的な状態を引き起こせる。映画や音楽でのこのテクニック本当に好きだよ。